私は、鏡を見るたび「このシワ、なんとかならないかしら」と思いましたが、他の肌トラブルがなかったので、“これも年を重ねたご愛きょう”と自分に言い聞かせ、自分をきれいにすることなんて考えるよしもなく、クリーム一つで過ごしていました。
ある時、主人が病に倒れ、看病にあけくれた後の葬儀、そして主人を失ったそう失感で、自分のことなどすっかり忘れていました。気持ちもやっと安定し、鏡に映った自分の姿にびっくりしてしまいました。七十三歳といえども、このシワの多さはどうしよう。それ以来、外出しても周りの人の目が気になり、鏡を上げることができなくなりました。なんとかならないかと思っていたところ、私の肌質に似ているのか、年の割にシワの多い娘がなんとなくきれいになっている様子を目にしました。すると娘が「リセラのエステをやっているんだよ。お母ちゃんもやってみたら？」とすすめてくれました。
しかし、私には縁のないことと聞き流していました。そんな中、今度は自分自身が体調を崩し、入退院を繰り返すことに。気持ちは下がり、ストレスもたまるばかりで、このままでは自分で自分をだめにしているという気持ちが強くなりました。
「よし、お願いしてみよう！」と思い立ち、早速電話をしました。「八十歳の方もみえているので、是非来て下さい。」と言っていただき、私のリセラ生活が始まったのです。初めは順番が覚えられず、頭の中がパニック。“あー、もういやだ”と思いましたが、今では「伸びろ、伸びろ」と念じながら楽しんで行う毎日です。同時に物事に対して前向きになり、日々の生活もうきうき、お化粧で私の心がこんなに変わるなんてとびっくりしています。
孫二人も化粧する年頃になり、「シワ、伸びた？」と私の顔をのぞきながら話がはずむ日々です。